夏至まで、あと五日。

一年でもっとも日が長いこの時期、野菜売り場にはじわじわと夏の顔ぶれが増えてくる。ピーマン、ブロッコリー、いんげん——そしてなぜか、栗まで。今週の大田市場のデータを開いて、最初に目を引いたのがそのふたつだった。いんげんが約648円/kg、くりが約432円/kg。どちらも過去1年間の安値を更新している。なかでもくりが6月に年間最安値をつけるのは、なかなか珍しい動きだ。冷凍や加工品が出回る時期ならではの値動きが影響していると見られるが、詳細はデータの外になる。とにかく、面白い週に差し掛かっている。
ブロッコリーとピーマン、今週はこのふたつを迷わず買う
気になるのは主役の安さより、脇を固める実力者たちだ。今週のフォーカスはブロッコリーとピーマン、どちらも昨年同時期より割安な水準に入っている。
ブロッコリーは市場中値が約670円/kg、スーパーでは1株あたり360円前後が目安。昨年比で見ると割安圏で、この季節に1株まるごと買っておいても損はない。太めの茎ごとざく切りにして、ごま油と塩で炒めると甘みが立つ。小房に分けて冷凍しておけば、炒め物や味噌汁にそのまま使えるので一袋使い切れない心配もない。

ピーマンは市場中値が約507円/kg、スーパーでは1袋(4〜5個入り)あたり140円前後が目安。こちらも昨年同時期より安め。切ると水分が多く、さっと強火で炒めるとシャキッとした歯ごたえと青い香りが際立つ時期に入っている。多めに買っても、縦半分に切って種を取り、冷凍保存すればそのままひき肉詰めにも使える。

なお、実売価格は地域・店舗・規格によって異なります。売り場での現物確認を合わせてご参考ください。
みかんは待つ。桃とさくらんぼは、あともう少し
みかんは市場中値が約1473円/kg、スーパーでは1袋あたり3090円前後が目安と、今週は高騰している。旬からは外れた時期であることが影響していると見られ、無理に手を出す週ではない。ビタミン補給を目的とするなら、同じく割安なブロッコリーで十分に補える。
一方、来週以降に期待したいのが桃とさくらんぼ。例年の傾向では、桃は昨年同時期比で大きく値を下げる可能性があり(昨年比-72%)、さくらんぼも同様に下がりやすい時期に差し掛かる(昨年比-43%)。今週は値動きを眺めておいて、来週以降の判断材料にしたい。ピーマンもさらに下がる可能性があるが(昨年比-33%)、今週すでに割安なので、欲しければ待たずに買ってもいい。いずれも例年の傾向に基づくものであり、今年の値動きを保証するものではありません。
ところで、今年の夏至は6月21日。一年でもっとも日照時間が長いこの時期、野菜が豊かに出回るのは太陽の恵みと言われています。光合成の量が増えることで作物の充実度が増す時期とも重なり、旬の野菜が価格・味ともに充実しやすい季節だと言えそうです。
今日の一皿:ピーマンとひき肉の中華炒め丼
割安なピーマンを主役に、食いごたえのある一皿を。
ピーマン4個を細切りにし、豚ひき肉150gを強火でしっかりと炒める。焦げ目がつくくらいまで火を通してから、ピーマンを加えてさらに炒める。オイスターソース大さじ1、醤油小さじ1、砂糖少々、ごま油数滴で味をつけて、熱いごはんの上にのせる。仕上げに白ごまと糸唐辛子をちらせば、居酒屋で頼みたいような香ばしさが出る。ひき肉の脂とピーマンの青い香りが絡み合う、この時期ならではの丼だ。

ブロッコリーも一房添えて蒸せば、ボリュームは増すし彩りもよくなる。ふたつの買いシグナル食材を一度に使い切れる、実用的な組み合わせでもある。
今週の売り場、ブロッコリーとピーマンを手に取って、まず間違いない。
※本記事にはプロモーションが含まれます。


コメント