夏至まで、あと十日ちょっと。一年でいちばん日が長くなるこの時期、早朝の市場はすでに夏の空気をまとっている。光が強くなるほど野菜も果実も生育のペースが上がると言われていて、旬が駆け足で移り変わっていく感覚は、相場を眺めていても確かに感じる。「気づいたら終わってた」という食材が、これからの季節は増えてくる。旬の入り口で値段が緩んでいるうちに、少しだけ贅沢してしまうのが、この時期の正解だと個人的には思っている。

そんな朝に、今日のデータを見てちょっと眉が上がった。アンデスメロンが年間安値を更新、さらにくりまで年間最安値圏に入っている。メロンはまだしも、くりが6月に安い——これはなかなか珍しい動きだ。なぜかは正直わからない。データが示しているのは事実だけで、産地や流通の詳細は手元にないが、「今が買い時かもしれない」という嗅覚は働く。
今日、市場で顔が緩んだ二品
まずそらまめ。市場中値は約540円/kg、スーパーでは1kgあたり970円前後が目安になる。前年比で割安水準にあり、旬の終盤に向かう今、これは普通に動いていい価格だ。塩ゆでで食べる以外に使い道がないと思っている人、それはそらまめへの解像度が低い。

もう一品がまつたけ。市場中値は約9,720円/kg。スーパーでは1kgあたり17,500円前後が目安とされる価格帯なので、相対的には割安感がある——とはいえ、まつたけが「お手頃」になることはこの世にない。ただ、少量でも楽しめる品だし、「ちょっと贅沢する日」に背中を押せる相場だとは言える。実売価格は地域や店舗の規格によって変わるので、あくまで参考として見てほしい。

アンデスメロンとくりについては、冒頭で触れた通り年間安値を更新している。特にくりはこの時期に安値圏というのが珍しく、甘露煮や渋皮煮など少し手をかけた使い方をするなら、今のうちに買っておく選択肢はある。
えだまめは焦らない。来週は別の期待がある
えだまめは現在、市場中値が約1,684円/kgと前年比で高騰している。スーパーでは1kgあたり3,030円前後が目安。夏の定番だし気持ちはわかるが、今週は様子見が賢明だ。旬のピークに向けて価格が落ち着いてくる展開を待ちたい。
来週以降に値下がりが期待できる品目もある。例年の傾向では、もも(昨年比で大幅下落の実績あり)、とうもろこし、だいこんあたりが下がりやすい時期に入る可能性がある。いずれも季節傾向の話なので断言はできないが、今週末に大量購入するより、来週少し待ってみる価値はあるかもしれない。
今日の一皿:そらまめとまつたけのシンプル炊き込みご飯
万人に受ける一皿として、今日はこれを推したい。白米に薄口醤油と酒、だし少々を加えて、まつたけを薄切りにして一緒に炊くだけ。そらまめは炊き上がりに混ぜ込む。余計なものを入れない方がうまい。まつたけの香りをそらまめの青さが引き締めて、地味だが確実においしい。ケチらずにまつたけを少し厚めに切るのが、今日の相場だからこそ許される贅沢だ。

今日のまとめ
- アンデスメロン・くりが年間安値水準。旬の動きとして見逃さないほうがいい。
- そらまめは割安。まつたけも相対的に動きやすい価格帯。ここで少し贅沢する日にしてもいい。
- えだまめは高騰中につき今週はパス。
- もも・とうもろこし・だいこんは来週以降の値下がりに期待したい(あくまで例年傾向)。
夏至前の市場は、旬の入れ替わりが慌ただしい。乗り遅れるより少し早めに動く方が、食卓はおもしろくなる。


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