かぼちゃの棚を通り過ぎようとして、ふと値札に目が止まりました。なんだか、いつもより重い数字が並んでいるような気がして。

大田市場の卸売データを確認すると、案の定でした。今日の主役は、少し困った顔をした食材たちです。
かぼちゃとにがうり、どちらも年間高値圏——それでも、だしで引き出せるものがある
かぼちゃの市場中値は現在約648円/kg。過去約1年間の高値だった約486円/kgをすでに上回り、年間でも珍しい水準に入っています。スーパーでは1/4カットで150〜200円前後が目安になりますが、やや値が張る印象は否めません。
なぜここまで上がっているのか、データからは断言できません。ただ、この時季のかぼちゃは皮が締まって甘みが乗りやすい時期でもあります。価格は高めでも、素材そのものの力は十分。だからこそ、余計な味つけより「だしと合わせて煮る」使い方が向いている気がします。昆布だしでゆっくり炊くと、かぼちゃの甘さとだしのうまみが静かに交わって、思った以上に深みのある一品になります。

レイシにがうり(ゴーヤー)も同様で、市場中値は約756円/kg。過去約1年の高値(約504円/kg)を大きく超えています。スーパーでは1本あたり150〜200円前後が目安ですが、こちらも今は高値圏。豚肉のうまみとかつおだしを合わせたゴーヤーチャンプルーは、にがうりの苦みを丸ごと活かせる調理法で、少量でも満足感が出ます。高い時期だからこそ、1本を丁寧に使い切る気持ちで向き合いたいところです。

七夕(7/7)が近づく今、旬の盛りを迎える夏野菜は食卓の彩りをいちばん豊かにしてくれる時期でもあります。にがうりの深い緑、かぼちゃの鮮やかな橙——価格は高めでも、この季節にしか出せない色と味があります。
余談:七夕は「瓜の仲間を供える」風習が古くからある地域もあると言われています。にがうりもウリ科の一員。このタイミングで旬を迎えているのは、偶然ではないかもしれません。
そらまめとほうれんそうは、今が動き時
高値の話が続いたところで、少し気持ちが軽くなる情報を。
そらまめの市場中値は約459円/kgで、スーパーでは1kgあたり830円前後が目安。例年この時期としては割安な水準です。さやから出した豆をさっとだし塩で炊くだけで、青々とした風味と柔らかな甘みが引き立ちます。冷蔵保存は2〜3日が限度なので、購入後は早めにさやから出して、茹でてから保存するのがおすすめです。
ほうれんそうも昨年同時期より安めで推移しており、市場中値は約430円/kg、スーパーでは1束150円前後が目安。アクを抜いてだし浸しにすると、シンプルながらほうれんそうの甘みがよく出ます。まとめて茹でておくと数日使い回せて、作り置きにも向いています。
だいこんは市場中値約162円/kgですが、スーパーでは1本290円前後と昨年同時期より高めの水準が続いています。急ぎでなければもう少し様子を見たいところ。かぶや冬瓜が代わりに使えるシーンもあります。
なお、価格は地域・店舗・規格によって変わります。この記事の数字はあくまで目安としてご参考ください。
今日の一皿:そらまめとほうれんそうのだし浸し(作り置き)
どちらも今が買い時の2食材を、ひとつの保存容器に収める作り置きです。
- ほうれんそうをさっと茹でて水気を絞り、3〜4cmに切る
- そらまめはさやから出して塩茹でし、薄皮をむく
- 昆布だし(または市販のだし)に薄口醤油とみりんを合わせ、軽く煮切る
- 粗熱が取れた2つの食材をだしに漬けて、冷蔵で一晩おく
翌朝から3日ほど使えます。冷たいまま食べると、だしの香りがすっと鼻を抜けて、夏の朝にちょうど良い一品になります。
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来週以降の注目:マンゴー、レイシにがうり、キャベツは例年この時期から値下がりする傾向があります(昨年比でそれぞれ約27〜22%前後の下落傾向)。今週は高値圏のにがうりも、来週には少し落ち着いてくる可能性があります。断定はできませんが、急がなければ待つ選択肢も。
※本記事にはプロモーションが含まれます。


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