七夕のお供えものとして夏野菜が飾られる風習が各地に残っていると言われています。きゅうり、なす、トマト……梅雨の終わりごろに出回るこれらの野菜は、暦と食卓がちょうど重なり合う時期でもあります。そういう話を調べながら今日の大田市場のデータを開いたら、少し予想外の数字が目に飛び込んできて、思わず画面を見直してしまいました。

レタスの市場中値が約76円/kgです。過去約1年でもっとも安かった水準(約86円/kg)をさらに下回り、年間安値を更新しています。さらに驚いたのがくり。6月にくり、という組み合わせ自体が少し耳慣れませんが、市場中値は約432円/kgで、こちらも年間安値(約540円/kg)を更新。こんな動きが重なる日は、そうそうありません。メロン売り場にも今週は明るい話があります。順番に見ていきます。なお、実売価格は地域・店舗・規格によって変わりますので、あくまで目安としてお使いください。
メロン2種、いまがそのタイミングです
貴味メロンの市場中値は約281円/kg。スーパーでは1kgあたり590円前後が目安ですが、昨年同時期と比べると割安圏にあります。アンデスメロンも同様で、市場中値約324円/kg、店頭では680円前後が目安。こちらも昨年比で見ると買いやすい水準です。

2種を食べ比べてみると面白いです。貴味メロンは果肉がなめらかで甘みがしっかり乗りやすく、アンデスメロンは香りが立ちやすく、果汁がじわっと広がる印象があります。どちらも「だしと素材を楽しむ」という今週のテーマには少し遠そうに見えて、実はそうでもありません。アンデスメロンを薄くスライスして少量の昆布塩をひとつまみ振るだけで、甘みと塩気のコントラストが際立ちます。シンプルな素材の力を確かめるには格好の素材です。

保存は、カットしていない状態なら常温で追熟させてから冷蔵庫へ。食べる1〜2時間前に冷やすと、香りが飛びすぎず甘みが感じやすくなります。
ブロッコリーは一息待って、来週に期待したい3品
ブロッコリーの市場中値は現在約605円/kg、スーパーでは1株あたり330円前後が目安です。昨年同時期と比べると高い水準にあります。何が影響しているかはデータからはわかりませんが、今週はもう少し様子を見るのが無難かもしれません。緑の食材を補いたい場合は、冒頭にも触れたレタス(年間安値更新中)や、旬のモロヘイヤなども売り場で候補になります。
来週以降、値下がりに期待したい品目が3つあります。じゃがいも、マンゴー、ピーマン。例年この時期のデータでは、じゃがいもは昨年比マイナス50%近く、マンゴーは同マイナス31%、ピーマンは同マイナス23%と、いずれも価格が落ち着く傾向があります。ただしこれは過去の季節傾向に基づく話で、今年も同じ動きをするとは限りません。「もしかしたら来週」くらいの気持ちで待つのが、たぶんちょうどいい距離感です。
今日の一皿:メロンのシャーベット、子供と一緒に
暑い午後に子供が喜ぶものといえば、これで決まりです。アンデスメロンを一口大に切り、種と皮を除いて冷凍用保存袋へ。2〜3時間凍らせたら袋ごともんでシャーベット状にするだけ。砂糖も加熱も不要です。メロン本来の甘みと香りがそのまま残り、「素材の味ってこういうことか」と子供が感じてくれる一皿になります。少量のレモン汁を加えるとさっぱり感が増し、大人もつい手が伸びます。ミキサーがあればスムージーにしても。今週の割安な価格帯で、惜しまず使えるのが心強いところです。

レタスが静かに年間最安値をつけ、くりが6月に価格を更新し、メロンが割安圏に入っている。そわそわするくらい、今週の売り場は動きがあります。ブロッコリーはもう少し待ちつつ、じゃがいもやピーマンの動きも来週から目を向けてみてください。
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