正直に言う。今週の市場データ、なかなか一筋縄ではいかない顔をしている。
梨(なし)が年間高値を更新。大田市場での卸値は約1,339円/kgで、直近1年の高値だった約1,318円/kgをすでに超えている。一方で栗(くり)は逆に年間安値を更新し、約432円/kgと例年の同時期を大きく下回る水準に落ちてきた。梨が高く、栗が安い——夏と秋が同時に動いているような、少し奇妙な景色だ。理由はデータからは読み取れないが、どちらも「今は普通じゃない」とだけ言っておく。
なお、本記事でご紹介する価格は東京・大田市場の卸売データをもとにした推計です。実際の店頭価格は地域・店舗・規格によって変動します。
つまみにちょうどいい。今週カゴに入れていい2品
今週の買いシグナルは、家飲みの食卓に素直に乗せられる2品だ。
クインシーメロン:市場中値は約562円/kg。スーパーでは1kgあたり1,180円前後が目安とみられるが、昨年同時期より割安な水準にある。クインシーはオレンジ色の果肉が厚く、糖度が高め。常温でしっかり追熟させてから冷蔵庫で1〜2時間冷やすと、ねっとりとした甘みが出る。切り分けてそのまま出すだけで、酒の合間に挟める立派な一品になる。食べ切れない場合はラップで断面を包み冷蔵で2〜3日を目安に。

そらまめ:市場中値は約459円/kg、店頭では1kgあたり830円前後が目安。昨年比でも割安圏に入っており、今週は迷わず手が伸ばせる価格帯だ。塩ゆでして薄皮ごとかじるのが定番だが、少し手を加えるなら殻ごと魚焼きグリルで焦げ目がつくまで焼くとほくほく感が増し、ビールとの相性がいい。早めに使い切るのが鉄則で、買ったその日か翌日が風味のピークとみていい。

とうもろこし、今週は少し待て
夏のつまみの定番として名前を挙げたくなるのがとうもろこしだが、今週は価格データが引っかかる。市場中値は約259円/kg、スーパーでは1kgあたり470円前後が目安とみられるが、昨年同時期と比べると高騰傾向にある。価格変動の背景はデータからは断定できないものの、積極的に選ぶ理由が見当たらない週だ。代わりにそらまめやメロンで夏らしさを補いつつ、とうもろこしは値が落ち着くのを待つのが堅実な判断といえる。
来週以降、動きに注目したい顔ぶれ
例年の季節傾向として、こだますいか(昨年比−23%)、マンゴー(同−18%)、梨(同−15%)がこの時期から値を下げやすいパターンがある。特に梨は冒頭で触れた通り今まさに年間高値圏にいるため、もう少し待てる余裕があるなら来週以降のデータを確認してからでも遅くない。例年の傾向はあくまで傾向であり、今年も同じ動きをするとは限らないが、「急いで買う週ではない」という判断の根拠にはなるだろう。
【帰省土産の余談】お盆まで1か月ほど。地方への帰省土産として旬の青果を選ぶ動きも出始めていると言われています。スーパーの特設コーナーなどでは、地元産のメロンやすいかが贈答向けに並ぶ時期です。値頃感のある今週のクインシーメロンあたりは、持ち帰りやすいサイズを選べばちょっとした手土産としても使いやすい一品かもしれません。
今日の一皿:そらまめのオイル漬けでちびちびやる
節約メニューとはいえ、手抜きではない。塩ゆでしたそらまめの薄皮を丁寧にむき、オリーブオイル・にんにく薄切り・鷹の爪を合わせて瓶に入れておくだけ。30分も置けばオイルにほくほくの豆の香りが移り、バゲットに乗せても、そのままつまんでもいける小皿ができあがる。作り置きして冷蔵で2日は持つので、週の頭に仕込んでおくと平日の家飲みが少し豊かになる。材料費はそらまめとオリーブオイルだけ。外で飲む一杯分より安く仕上がる。

今週のまとめ
- クインシーメロン・そらまめ:昨年比で割安。今週の買い推奨2品。
- とうもろこし:昨年比で高騰傾向。今週は様子見が無難。
- こだますいか・マンゴー・梨:例年の傾向では値下がりが期待できる時期。来週以降を確認する価値あり。
- 梨・栗:それぞれ年間高値・年間安値を更新中。いずれも「今は普通ではない」局面。
お盆前が近づく今、旬の青果を手土産に選ぶ動きも出始めています。今週の売り場で、自分の食卓と持ち帰り先の食卓、両方を少し意識してみてください。
※本記事にはプロモーションが含まれます。


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