果物売り場の前で、少し立ち止まった週
正直に言います。今週の果物売り場、きつかったです。目に飛び込んできた値札を見て、いったんかごを戻した、という経験をした方も少なくないのではないでしょうか。大田市場のデータを週ごとに眺めているこちらとしても、今週の果実相場はなかなか胃に重いものがありました。
ただ、重い相場のなかにも「使いどころ」はあります。今週のデータを整理しながら、来週の買い物をどう組み立てるか、一緒に考えてみましょう。なお、市場の卸値と実際の店頭価格は、地域・店舗・規格によって異なります。あくまで相場感の目安としてご参照ください。
もも、マンゴー——夏の贅沢品が揃って高値圏に
今週いちばん気になったのが、もも(果実)の卸値です。市場中値は約1,620円/kgと、昨年同時期と比べて108%高い水準。ほぼ倍値、というのが正直なところです。走りの出荷量がまだ少ない時期であることや、天候による着色・品質への影響が重なっていると見られます。食い意地の張っているこちらとしては、週に一玉でも……と思いつつ、レシピを冷静に考え直しているところです。

マンゴーも厳しい状況です。卸値は約7,452円/kgで、昨年比84%高。国産マンゴーの収穫量が気候の影響を受けやすい品目であることを考えると、今年の高値には産地の事情が色濃く出ていると見られます。ギフト需要と重なる時期でもあり、相場はしばらく高値圏が続きそうです。週末のデザートにどうしても食べたいなら、カットフルーツや輸入品との組み合わせで上手に折り合いをつけるのが現実的かもしれません。

野菜もじわり上がり——でも、料理の組み立てようはある
野菜売り場も、全体的に昨年より高めです。ブロッコリーが昨年比47%高の約626円/kgと目立ちます。梅雨の長雨が出荷ペースを乱しているのが一因と見られます。とはいえ、ブロッコリーは日持ちもするし、電子レンジで加熱すれば包丁いらずでもう一品になる。平日の時短調理を考えると、値段は張っても「手間ゼロで副菜が一品」という計算が成り立つ場面は多いはずです。
トマトは昨年比22%高の約378円/kg。キャベツ(昨年比20%高・約76円/kg)、はくさい(昨年比28%高・約86円/kg)も、いずれも平年よりひと回り高い水準です。キャベツやはくさいはもともと安価な品目ですから、絶対値としてはまだ許容範囲内。炒め物や浅漬けで量をこなせる野菜として、週の前半に大量消費する使い方がしやすいです。
ところで、もうすぐ七夕(7月7日)です。地域によっては、きゅうりやなす、トマトなどの夏野菜を笹に供える風習が今も残っていると言われています。豊作を願う気持ちと季節の食材が重なる、暦らしい習わしです。今年は相場が高めとはいえ、一本のきゅうりや一個のトマトを短冊と一緒に飾る、という小さな楽しみ方ならハードルも低い。食べるだけでなく、「飾る」という視点で夏野菜を手に取ってみると、売り場の見え方が少し変わるかもしれません。
来週の買い物、どう動く?
- もも・マンゴーは焦らず待ち:ももは出荷の本格化に伴い、7月に入ると相場が落ち着いてくる可能性があります。今週末に無理に買うより、もう少し様子を見るのも手です。
- ブロッコリーは使いきり前提で少量購入:高値圏が続く可能性があるため、必要な分だけこまめに買う方が無駄が出にくいです。下茹でして冷凍保存しておくと、平日の時短にそのまま使えます。
- キャベツ・はくさいは週前半に買い込む:昨年比で高いとはいえ、野菜のなかでは割安感がある品目。回鍋肉、餃子の具、スープなど、まとめ調理に向いています。
- トマトは週末のうちに使い切る段取りで:常温で追熟が進むので、買ったら計画的に消費を。週末にざく切りトマトのソースを仕込んでおくと、来週の平日がぐっと楽になります。
来週も相場の動きをこまめに追いながら、買い物の判断材料を届けていきます。梅雨明けが近づくにつれ、野菜の品揃えと値動きも変わってきます。七夕の週、食卓の話題も一緒に楽しんでいきましょう。
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