全部赤信号、でも財布ごと諦める気にはなれない週
頭が少し重いまま、スマホで今週の相場データをスクロールしていた。赤。赤。赤。アールスメロン+20%、キャベツ+23%、ほうれんそう+20%、トマト+21%、ミニトマト+20%、かぼちゃにいたっては+38%。ため息のひとつもつきたくなる数字が並んでいる。
原因はだいたい察しがつく。5月の低温と日照不足が収量を絞り込んで、そのしわ寄せが6月頭の市場に出てきた。かぼちゃはさらに輸入分の為替コストも乗っかっている感じで、38%という数字はさすがに「そりゃないよ」と口をついて出る。外食でもキャベツ追加100円とか、トマト別皿とかが静かに増えてきているのは、そういうことだ。
ただ、財布と相談しながら考えると、「全部買うのをやめる」は悪手で、「どれを軸にするか」を決めるほうが正解に近い。高い食材を1〜2品に絞って、あとは安い食材で腹を満たす。それだけで食費のダメージはかなり変わってくる。今週はその「軸を絞る週」だったと思っている。
今週の個人的MVP食材:キャベツ
+23%でMVPと言うと怒られそうだが、聞いてほしい。75円台という絶対値で見れば、まだじゅうぶん安い野菜の範疇に入る。ほうれんそうが485円、トマトが378円という水準と並べると、キャベツの存在感はむしろ増している。今週の食卓の「かさ増し要員」として、これを推さない手はない。
おすすめはシンプルに、キャベツと卵の中華風炒め。太めにざく切りにしたキャベツをごま油で強火で炒め、溶き卵を絡めて、オイスターソースと塩少々で仕上げるだけ。食材費は一人前100円台で収まるし、白飯が進む。火が強ければ強いほど甘みが出る。ここに豚こまをちょっと足せば立派なメインになる。高騰している野菜を横目に、キャベツにひとり働いてもらう週だ。
来週の読み
気温が上がって晴れ間が続くようであれば、葉物と果菜類は少しずつ落ち着いてくる可能性がある。ただかぼちゃは国産の端境期と輸入コストの問題が絡んでいるため、もうしばらく高止まりするかもしれない。トマトとほうれんそうは「来週まで様子を見てもいいが、特売があれば今週末に確保してもいい」という微妙なラインだと見ている。アールスメロンは贈答用需要が一服すれば価格が緩む局面もあるかもしれないが、家庭用に積極的に買い増す水準かと言われると、もう少し待ちたい気分だ。
財布を開くタイミングは、今週末のキャベツと、来週以降の値動きを見てから判断するのが穏当な線ではないか。
月曜の買い物、まずはキャベツを手に取ることから始めれば、あとは自然と献立が決まっていく。地味だけど、それが今週のいちばん正直な答えだと思う。


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